ウェルビーイングとは?
ウェルビーイングを、できるだけ難しくない言葉で言うと、
「毎日の暮らしが、全体として“いい方向”に向かっている感覚」のことです。
ここでのポイントは、「いい方向」というのが、誰かの正解ではなく自分にとってということです。
たとえば、同じ状況でも「これでいい」と感じる人もいれば、「苦しい」と感じる人もいます。ウェルビーイングは、そうした個人の違いを大切にします。
また、ウェルビーイングは「幸せでいること」とは少し違います。
いつもニコニコしている必要はありません。むしろ、落ち込む日があっても、忙しくて余裕がない日があっても、戻ってこられる手がかりがあることが重要です。
ウェルビーイングが育っている状態は、たとえばこんなふうに表れます。
- 体の無理が積み重なりすぎていない
- 気持ちをひとりで抱え込み続けない
- 相談できる相手や場所が思い浮かぶ
- 家族や身近な人との関係が、少しずつ整っている
- 「自分の暮らし、悪くないかも」と思える瞬間がある
この“瞬間”が増えていくことが、ウェルビーイングのイメージに近いです。
健康・幸福との違い
「ウェルビーイングって、健康のこと? 幸せのこと?」と感じる方も多いと思います。
重なる部分はありますが、同じではありません。
健康との関係
健康というと「病気じゃない」「体が元気」という印象が強いかもしれません。
でも、体が元気でも心が疲れ切っていたり、逆に体が弱っていても周りの支えがあって前を向けたりすることがあります。
ウェルビーイングは、健康をとても大切な要素として含みながら、さらに心の余白、つながり、安心できる生活の土台までふくめて見ていく考え方です。
幸福(幸せ)との関係
幸福は「嬉しい」「楽しい」といった感情としての幸せを含みます。もちろん大切です。
ただ、人生には楽しいだけではない時期もあります。忙しい、余裕がない、心配ごとがある。そんな時期でも、
- 支えてくれる人がいる
- 相談できる先がある
- 少し休めば回復できる
- これからの方向が見えている
こうした状態は「ずっと幸せ」とは違っても、ウェルビーイングを支える大きな力になります。
言い換えると、ウェルビーイングは
気分の上下を含めたうえでの“暮らし全体のよさ”を扱う言葉です。